英語的思考回路(欧米人的思考・発想)とは?

前回の記事から少し間があいてしまいました。お話を忘れてしまった人は前回1月14日の記事をもう一度読んでみて下さい。というわけで、「英語的思考回路(欧米人的思考・発想)」とは何ぞや?というお話なのですが、これをしっかりと理解して日頃から注意しておくようにすると、外国人と英語で話す時に大きな「違い」が出てくることに気付くはずです。

まず、「英語的思考回路(欧米人的思考・発想)」というのは、物事に対する「論理的な思考(力)」のことです。論理的な思考というと、例えばアリストテレスの三段論法とか、難しい話のような気がしますが、ここではそんな面倒臭い話ではなく(^^;、要するに普段から物事に対して疑問を持ち、自分なりの考え方や解釈を論理的に用意しておく、ということです。

前回のお話にもありましたが、日本人で英語が得意(英語が大好き)という人は、例えば膨大な量の単語を覚えることや英文法書の1から100までをすべて暗記することに命をかけているかも知れません。詰め込んだ知識量だけはたくさんあるので、おそらく英語の試験などでは高得点を取れるかも知れません。しかし、実際の英会話では幼稚な言葉しか出てこないと影で嘆いている人が少なくないのです。

そういうタイプの人に決定的に欠けているのが、この「論理的な思考(力)」。例えばアメリカの学校などでは授業中に教師が一方的に何かを話し続け、学生の方はただノートを取るだけというような光景は有り得ません。常に教師と学生、または学生どうしの「ディスカッション」「ディベート」がさかんに行われます。

一つの物事(テーマ)に対し、その答えをただ単に聞いて納得したり、単なる感想を述べたりするだけでなく、「どうしてそうなるのか」「なぜそうなるのか」という視点から自分の意見をぶつけ合います。そういうディスカッションやディベートを通して、欧米人というのは一つの技を身につけるんですね。

それが先ほど言った「論理的思考(力)」です。一つのテーマについて、なぜそうなるのか、どうしてそうなるのかという論理的思考・発言が出来ないと、他の学生や教師とのディスカッションにならないからですね。AはB、BはC、故にAはCといった論理的な考え方を常にしているわけです。

一方で日本人はそのような教育をあまり受けていません。どちらかと言えば、教科書の知識を丸暗記するだけでOKという教育が主体となっています。従って、英語の勉強においても単語や熟語、英文法といった暗記事項を詰め込むことばかりに重点を置いているので、実際には膨大な量のボキャブラリーを有していても、いざ外国人との話し合いとなると、まったく歯が立たないわけです(論理的思考の欠如)。

これは日頃から論理的な思考をしていない「ツケ」であり、もともと意見を論理的に言う癖がついていない人がいくら英語をかっこよく話そうと思っても、表面的な英語力(ボキャブラリー量、英文法その他の教科書的な知識)だけではお話にならないんですね。そういう日本人がとても多いのです。では、「英語的思考回路(欧米人的思考・発想)」を身につけるにはどうすれば良いでしょうか?

一番効果的なのは「英語を書くこと」です。スピーキングもリスニングも、実をいうととても「曖昧」なもの。多少の間違いがあっても、文法が間違っていても、「話し言葉」である以上「後に残らない」ので、いくらでもゴマカシがききます。そして論理的な矛盾があってもわからないわけです。しかし「英語を書くこと」、すなわちライティングとなると、そのようなゴマカシが一切ききません。自分の意見を英語で書いていると、さまざまな「間違い」「矛盾」に気付くことが出来ます。それは単に単語のスペルであったり、文法上での間違いであったりもするわけですが、それ以外にも「話の論理」自体が間違っていることにも気付かされることが多々あります。

特に日本語で書いたものを英語に訳す癖をつけると、論理的な間違いや矛盾が一目瞭然でわかるようになります。なぜなら、英語を書くことというのは究極の論理的作業だからです。少しでも論理的に間違っていたり、矛盾していたりすると英語に訳すこと自体出来ないんですね(このあたりは翻訳の経験がある方は共感頂けるかと思います^^)また、普段から物事に対する「斜に構えた目線」を養うことも大切です。何でもかんでも「はい、そうですね」と真っ直ぐに受け入れずに、ちょっと異なる見地から物事を捉えてみるのです。物事を批判的に捉える時には、それなりに地に着いた「論理」「裏づけ」が必要ですから、「論理的な思考力」を身につけるには良いトレーニングとなります。

一つの物事(テーマ)に対して「ふーん、そうなんだ」という感想で終わらせずに、常に「なぜそうなるのか」「どうしてそうなのか」「なぜなら…」「例えば…」「だから…」「故に…」という【自分なりの意見】を発展させて下さい。どんな些細なことでも、論理的に話を展開する癖をつけるのです。躍起になって英語の教科書的知識ばかり膨らませ、それなのにいざ外国人と英語で話すとなると途端に「元気がなくなって」しまうのであれば、そのような論理的な思考力が足りないのかも知れません。ぜひ、英単語や英文法ばかり勉強せず、このような観点からもトレーニングを行ってみて下さいね!




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