ディクテーションって何のためにやるの?

ディクテーションは英語の音声を一言も聞き漏らさず、すべて書き出すという、少し「荒行」のようなトレーニングです。当然ですが、初めてやった人は「え?こんな難しいこと出来ないよ~」と意気消沈してしまうかも知れません。従って、ディクテーション・トレーニングでは通常「数分」程度の短い英語音声を選び、しかもそれを何回も何回も聴き直しながら書き取っていくわけです(もちろん、聴き直してはいけないとする教材もあります)。

いつも言っていることですが、日本語の音声に慣れきってしまっている私たちが英語の音声を「言葉」として認識するためには、相当な負荷を耳や脳にかけないとなかなか「英語」を聴き取れるようにはなりません。そういう意味からしても、ディクテーションのような負荷の高いトレーニングは、英語のリスニング力(ヒアリング力)を向上させるのには「うってつけ」の手段なのです。効果については当然実証されています。では、ディクテーション・トレーニングというのは「リスニング力」を向上させるためだけに行うものなのでしょうか?

いいえ、決してそんなことはありません。

実は、ディクテーションというのは、一種の「アラ探し」のためのトレーニングなんです(^^;
「アラ探し」っていうのはつまり、あなたの知らない英語の音、英単語、熟語、表現、文法等々を「見つけ出す」っていうこと。わかりますか?英語の音声を聴き、聴き取れなかった箇所というのは、つまりあなたの脳内にインプットされていない「未知の」英語の音であったり、単語、熟語、表現、文法等であったりするわけです。で、これらを探し出すのはとても難しいことなのですが、ディクテーションを行うことで意図もカンタンに見つけ出すことが出来るわけです。なぜなら、ディクテーションというのは英語を「書く」行為ですので、まったく「ゴマカシ」がきかないからです。

これが英会話スクールでのフリートークだったらどうでしょう?適当な言い回しであったり、実は間違っている表現であったり、単語や文法が不正確であったりしても、なかなか間違いに気付くことは出来ません。仮に気付くことは出来たとしても、その場限りなので、すぐ忘れてしまうでしょう。その点、ディクテーションでは先ほども書いた通り「ゴマカシ」がききませんから、本当の意味でのあなたの「アラ探し」「弱点探し」が出来るわけです。ところで、ディクテーションを実践されている方からよく「全然聴き取れなくて、あたしはもうダメなんじゃないでしょうか?」みたいなメールを頂くのですが、それはまったくおかしな考え方です。

最初からすべて聴き取れるのであれば、ディクテーションなんてする必要はありません。むしろ、聴き取れない箇所は「未知の」単語であったり、音であったり、表現であったりするわけですから、言ってみれば「宝の山」のようなものなんですね。だって、それを知れば知るほどあなたの英語力というのはドンドン向上していくのですから!逆に、ディクテーションして間違いが一つもないというのであれば、そこには得るものがなかった、時間の無駄だった、とガッカリするべきなのです(^^)

だから、皆さんには英語のディクテーションをどんどんやって、ガンガン自分の「アラ探し」をして頂きたいと思います。間違えれば間違えるほど、そして聴き取れない箇所があればあるほど、あなたは「未知の」単語、表現、文法という宝物に出会えているわけですから。そして、その都度それらを吸収してしまいましょう。このようなアプローチで新しい表現や単語、文法などを身につけていくのが実は一番自然であり、合理的であり、効果的なのです。一見、手間がかかりそうに思えますが、このようなアプローチを通して身につけた英語力は、本当の意味であなたの血となり、肉となり、イザという時に大きな力を発揮してくれるようになります。
ぜひ、すすんで「間違えて」下さい!(^^)

[ 私のオリジナル教本・教材選択ガイド ]



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