英語を話す「必要性」がありますか?

いつも言っていることですが、英語が話せるようになるために一番重要な
ものは、天性でもなければ資質でも才能でもありません。

何が一番重要だと思いますか?

それは英語を話す「必要性」です。

必要性…。はっきり言って、これがあるかないかで全てが決まります。

いくら優れた英語教師に教わっても、いくら詳しく書かれた参考書を持って
いても、いくら高価な英会話スクールに通っても、留学しても、「必要性」
がなければ意味がないのです。

英語を話す「必要性」…。

簡単に書いてしまいましたが、それを本当に理解している人はどれだけ
いるでしょうか。

例えば、私たち通訳者や翻訳者は、英語を使えなければ生きていくことが
出来ません。英語は、生きていくために「必要な」手段の一つなのです。

それは英語の習得以外でも言えることです。

今、日本には多くの国から外国人労働者がやって来ています。

驚くことに彼らの多くは短期間のうちに難しい日本語を覚えてしまいます。

そのほとんどがアカデミックなバックグラウンドなしに日本語会話を短期間
で習得してしまうのです。

多くの日本人が、中学、高校、大学と10年以上も英語を勉強しているにも
関わらず全く英語を話すことが出来ない一方で、高等教育を受けていない
多くの外国人労働者が数ヶ月で異国の言葉である日本語をペラペラ話す
ようになるのです。

すごいとは思いませんか?

実は、ここに違いがあるんですね。

わかりますか?

つまり、彼らには切羽詰った真剣な「必要性」があるんですね。

生きるための、本当の「必要性」です。

日本でノホホンと暮らしている人には到底理解できない、人間の根本的な
「必要性」が彼らにはあるわけです。

「言葉が話せないと生きていけない!」

そんな必要性に駆られれば、誰でもすぐに英語を話せるようになります。

いつまでも英語を話せるようにならないと嘆いている人はいませんか?

そんな方にこそ、今もう一度自問してもらいたいのです。

「自分はなぜ英語を話せるようになりたいと思うのだろう?」

「自分には本当に英語を話す必要性があるのだろうか?」

そこに鍵があります。

本当に英語を話す必要があり、英語を真剣に身につけたいと思える人で
あれば、どんな境遇にあっても短期間で英語を習得できるはず。

逆に、ただ漠然と英語を話せるようになりたい、話せないよりは話せる方が
良いだろう云々…、その程度の心構えでは到底無理です。
今日、このような話をしたのにはワケがあります。

実は、今度新しい英語学習関連のサイトを立ち上げる予定がありまして、
その準備の一環で色々な英会話スクールのクチコミサイトを調査していた
んですね。

そこで、やたらと英会話スクールの悪口を書き込んでいる自称「英会話
スクール評論家」みたいな人の投稿がありまして…。

どこどこのスクールは講師が最悪だとか、どこどこのスクールはレッスンが
面白くないだとか、まあ事細かく批評しているんですね。またよく知って
いるんですよ。きっとたくさんのスクールを「はしご」されているんですね。

そんな投稿をいくつか読んで、私はあらためて日本人の英語に対する
取り組み方とか、考え方が歪んでいるなと実感しました。

つまり、こういう「評論家」化した人というのは、本来の目標が英語の習得
であったにも関わらず、いつのまにか「英会話スクール」の専門家になって
しまっているのです。これは英会話スクールに限りません。英語の教材、
英語の本、英会話学習機器にしてもそうです。

手段選びにこだわり過ぎている。

例えば何かスポーツを始めようとして格好ばかりにこだわる人がいますよね。
そして、結局形ばかりでちっとも上達しない。

英語にしても、英会話スクールに通っている自分に満足しているようでは
ダメです。

「ああ、あたしって英会話スクールなんか通っちゃってる」
「ああ、あたしって頑張ってるな」
「ああ、オレって英字新聞なんか購読しちゃってる」
「ああ、オレってインテリみたいだな」

こういう人は英語を勉強している自分に酔っているだけなんです。

そして、英語を話すことが目的であったにも関わらず、より良い手段選び
ばかりに目が行くようになります。

より良い英会話スクール、より良い英語本、より良い英語教材…。

そんなものは、はっきりいってどうでも良いんですよ。

「自分は英語が話せるようになりたいのか、なりたくないのか?」
「英語を話せるようになる必要があるのか、ないのか?」
「なぜ自分は英語を話せるようになる必要があるのか?」

要はそこです。それがすべて。

いつまでも英語が話せるようにならないと嘆いている人は、日本に来て
難しい日本語を短期間でマスターし、自分や家族のために必死になって
働いている外国人労働者のことを思い浮かべてみると良いでしょう。

一つの言葉を身につけるって、それくらい真剣な覚悟が必要なんです。

どうか皆さんには英語習得手段の評論家で満足して終わって欲しくないです。
私の言っていること、おわかり頂けたでしょうか?

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2006年9月24日 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:英語勉強法

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