ディクテーションの本当の目的を知っていますか?

このメルマガの読者であれば、ディクテーションというトレーニングをご存知かと思います。ディクテーションというのは、英語の音声を聴き取り、内容をすべて書き起こすという高負荷のトレーニングです。

日本語を聴きながら文字を書き起こす作業も大変ですから、英語を聞きながら…というのは非常に難しいトレーニングであることがおわかり頂けるでしょう。

一般に、ディクテーションでは英語の音声を一文聴いては止め、必要に応じて何度も繰り返し聴きながら聴き取れた語句を一字一句逃さないように書き留めます。

で、これをリスニングの練習に応用している人は多いのですが(実際、リスニングのトレーニングとして紹介されることが多いです)、純粋な「聴き取り」のスキルを身に付けるという意味ではあまり効果はありません(全く無いわけではありませんが)。

むしろディクテーションはスピーキングの力を養うのに役立ちます。なぜなら、英語の音声を文章化することで、実際の英語ではどのような表現が用いられているのかを自分の目で確かめることが出来るからです。

例えば、英会話スクールやオンライン英会話等を利用されているのであれば、一度あなたの英会話を録音してディクテーションしてみて下さい。または、ネイティブどうしの会話音声があれば、それをディクテーションしてみると良いです。

そこには一般の書店等で売られている英会話の表現集等で紹介されている陳腐な会話フレーズ例とは大きく異なる、生の英会話表現がたくさん含まれています。

実際、ディクテーションというものは、このような生の英語のフレーズ(渡邊式では「ライン(セリフ)」と言っています)を抽出するための作業に他なりません。

一字一句聴き取れたか、聴き取れなかったかで一喜一憂される方が多いのですが、実際の英会話では、ディクテーションのような「厳密な聴解」によって聴き取っている人なんていません^^;

皆、大意を汲み取って、相手が言わんとしていることを推測し、自分なりの解釈を「でっち上げて」いるだけなのです。そして、リスニングはそれで成立するものなのです。

したがって、ディクテーション自体をリスニングの練習だと思わない方が良いです。それは、英会話の(特に口語の)音声に特有の表現(音声的ボキャブラリー)を抽出するための「地道な作業」です。

もちろん、聴解力の訓練にまったくならないわけではありませんが、それはどちらかと言えばスピーキング時に有用となるラインやライン・パーツ(フォーム)の抽出に役立つ作業です。

それを知っておいて下さい^^

■ ラインマスター毎日英語塾(7/4)タレコミ情報 ■

昨日は大人気のリスニング、VOAからRoute 66 に関する音声を使った聴き取りトレーニングを、そして今日はTOEIC(R)テスト対策として、頻出の「広告文」に関する例題を三つ実践しました。最近、特にTOEICのスコアが上がった!ものすごく聴き取れるようになった!という嬉しい声をたくさん頂いています(今度、まとめて紹介させて頂きますね)。

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ディクテーションの効果的な実践方法

今日は「ディクテーション(書き取り)」に関するご質問への回答です:


ディクテーションについて教えいただけますか?

効果のある勉強方法の一つにディクテーションがありますが、(と巷の話では聴いております。)渡邊さんは、どのように思われていますか?TOEICのスコアアップにも良い勉強方法の一つでしょうか?


私のメルマガ読者であれば知っている人がほとんどだと思いますが、ディクテーションというのは英語の音声を聴き、それをすべて書き取るトレーニングです。現在のレベルに合わせて英語音声の内容、スピード、書き取り方(音声を何度も聴くのか、それとも一回だけなのか等)を変えて行います。

ディクテーションは高負荷のトレーニングですので、効果についてはとても高いと言えます。ただし、その分難しく感じる初心者の方もいらっしゃいますので、挫折する恐れもありますね。しかし「やり方」を工夫することで、より楽しくトレーニングを進めることが出来るはずです。

まず初心者~中級者であれば、英語の音声を何度も何度も戻して聴き直しながら書き取って下さい。たまに「巻き戻しはダメ」と説明している人がいますが、それはかなり上級者向けのトレーニングと言えます。最初は何度も戻って構いません。

で、ディクテーションって一体何のためにやるのかな?って思われる方も多いと思います。リスニングのトレーニングなのかな?って思われる方も多いでしょうが、もちろん、英語音声を聴いてそれを書き取る練習なのでリスニング力も向上しますが、それよりももっと重要な効果として「書き言葉」と「話し言葉」の違いを知ることと、自分の知らない「未知の」新しい英語表現、単語、語句を知ることが挙げられます。

従って、ディクテーションでは英語教材のCDや海外ニュースなどの原稿(スクリプト)のある音声だけでなくYouTube等で手に入るネイティブ同士の生の会話といった音声も使ってみると良いんです。すると「書き言葉」の英語と「話し言葉」の英語の違いが顕著にわかるようになります。

そして次に重要なのが、「英語音声における」新しい(自分にとって未知の)表現、語句、単語等を知ることです。これは単語集とか、辞書とか、そういう「書き言葉」を扱ったものだけでは補えない、実際の英会話などで役立つ「話し言葉」のボキャブラリーというものですね。これを身につけるにはディクテーションが一番なのです。

ところでTOEICのスコアアップにディクテーションは役立つか?というご質問ですが、もちろん高負荷のリスニング・トレーニングとして捉えれば役に立たたないことはありませんが、TOEICのリスニングでは一つ一つの語句を確実に聴き取る力よりは、全体の音声の中から必要な情報だけを聴き取る力(情報検索力)が求められます

従って、TOEICのリスニングを目標とされているのであれば特にディクテーションだけにこだわる必要はないです。むしろ、英語の音声を聴いて、その要点やキーワードだけを捉えるような聴き方を訓練された方が良いですね。ただし先ほども書きましたが、いわゆる「英語音声向け」のボキャブラリーというものはディクテーションを通じてのみ知り得ることが出来ますので、並行してやってみても良いでしょう。なお、ディクテーションに用いる音声は短いもので構いません。出来れば答え合わせが出来るスクリプトつきの音声を用意するとベターですね^^ 頑張って試してみて下さい!

渡邊式ディクテーションの詳細は英語英会話マニュアル教本内でご紹介しています。「話し言葉」のボキャブラリーって何?という人は是非読んでみて下さい。

 




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ディクテーションって何のためにやるの?

ディクテーションは英語の音声を一言も聞き漏らさず、すべて書き出すという、少し「荒行」のようなトレーニングです。当然ですが、初めてやった人は「え?こんな難しいこと出来ないよ~」と意気消沈してしまうかも知れません。従って、ディクテーション・トレーニングでは通常「数分」程度の短い英語音声を選び、しかもそれを何回も何回も聴き直しながら書き取っていくわけです(もちろん、聴き直してはいけないとする教材もあります)。

いつも言っていることですが、日本語の音声に慣れきってしまっている私たちが英語の音声を「言葉」として認識するためには、相当な負荷を耳や脳にかけないとなかなか「英語」を聴き取れるようにはなりません。そういう意味からしても、ディクテーションのような負荷の高いトレーニングは、英語のリスニング力(ヒアリング力)を向上させるのには「うってつけ」の手段なのです。効果については当然実証されています。では、ディクテーション・トレーニングというのは「リスニング力」を向上させるためだけに行うものなのでしょうか?

いいえ、決してそんなことはありません。

実は、ディクテーションというのは、一種の「アラ探し」のためのトレーニングなんです(^^;
「アラ探し」っていうのはつまり、あなたの知らない英語の音、英単語、熟語、表現、文法等々を「見つけ出す」っていうこと。わかりますか?英語の音声を聴き、聴き取れなかった箇所というのは、つまりあなたの脳内にインプットされていない「未知の」英語の音であったり、単語、熟語、表現、文法等であったりするわけです。で、これらを探し出すのはとても難しいことなのですが、ディクテーションを行うことで意図もカンタンに見つけ出すことが出来るわけです。なぜなら、ディクテーションというのは英語を「書く」行為ですので、まったく「ゴマカシ」がきかないからです。

これが英会話スクールでのフリートークだったらどうでしょう?適当な言い回しであったり、実は間違っている表現であったり、単語や文法が不正確であったりしても、なかなか間違いに気付くことは出来ません。仮に気付くことは出来たとしても、その場限りなので、すぐ忘れてしまうでしょう。その点、ディクテーションでは先ほども書いた通り「ゴマカシ」がききませんから、本当の意味でのあなたの「アラ探し」「弱点探し」が出来るわけです。ところで、ディクテーションを実践されている方からよく「全然聴き取れなくて、あたしはもうダメなんじゃないでしょうか?」みたいなメールを頂くのですが、それはまったくおかしな考え方です。

最初からすべて聴き取れるのであれば、ディクテーションなんてする必要はありません。むしろ、聴き取れない箇所は「未知の」単語であったり、音であったり、表現であったりするわけですから、言ってみれば「宝の山」のようなものなんですね。だって、それを知れば知るほどあなたの英語力というのはドンドン向上していくのですから!逆に、ディクテーションして間違いが一つもないというのであれば、そこには得るものがなかった、時間の無駄だった、とガッカリするべきなのです(^^)

だから、皆さんには英語のディクテーションをどんどんやって、ガンガン自分の「アラ探し」をして頂きたいと思います。間違えれば間違えるほど、そして聴き取れない箇所があればあるほど、あなたは「未知の」単語、表現、文法という宝物に出会えているわけですから。そして、その都度それらを吸収してしまいましょう。このようなアプローチで新しい表現や単語、文法などを身につけていくのが実は一番自然であり、合理的であり、効果的なのです。一見、手間がかかりそうに思えますが、このようなアプローチを通して身につけた英語力は、本当の意味であなたの血となり、肉となり、イザという時に大きな力を発揮してくれるようになります。
ぜひ、すすんで「間違えて」下さい!(^^)

[ 私のオリジナル教本・教材選択ガイド ]



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